2024年9月11日(水)
欧州訪問 8/29~9/10
志位議長、パリコミューン連盟兵を追悼
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日本共産党の志位和夫議長は8日、パリ東部のペール・ラシェーズ墓地を訪問し、歴代の革命家や共産主義者への追悼と連帯の思いをささげました。パリ最大の同墓地はフランスで亡くなった著名な芸術家のほか保革の政治家たちが埋葬されており、多くの人々が追悼に訪れています。
志位氏は、カール・マルクスが「天をも脅かす巨人たち」とたたえた、「パリコミューン連盟兵」が最後に銃殺された戦いの跡を残す壁を訪れました。ベルサイユ軍により市民で構成された連盟兵約140人が弾圧され、同壁の前で最後の17人が銃殺されました。
志位氏は「フランスにおける革命の精神と歴史の深さを感じました。革命の大義に斃(たお)れた先人たちに心からの追悼と連帯を表明します」と感想を語りました。
「コミューンの死者たちへ」と刻まれた壁は、フランスの各政党が毎年、党派を超えて追悼に訪れるほか、選挙戦前の決起の場となっています。
仏外務省を訪問
志位氏は9日、パリ市内でフランス外務省を訪問し、ブノワ・ギデ・アジア大洋州局長と会談しました。
志位氏は、日仏間の政党を含めた市民社会レベルでの交流の発展は重要だとのべ、ギデ氏は仏大使館として交流の発展を歓迎していると述べました。
志位氏は日本共産党の「東アジアの平和構築への提言」の英文を手渡し説明。ASEANを訪問した経験を交えて、包摂的な平和の枠組みの必要性を強調しました。ギデ氏は、仏政府のASEAN重視の外交政策について説明しました。
欧州訪問終え帰国
志位氏は10日、訪問先のフランス・パリから東京・羽田空港に到着し、欧州3カ国訪問の全日程を終えました。
志位氏は先月29日から、ドイツ・ベルリン、ベルギー・ブリュッセル、パリを訪問し、ウクライナ問題などでの国際会議への参加、左翼・進歩政党との交流、労働時間規制をはじめとした欧州の社会的ルールの現状把握、科学的社会主義の理論面での交流の開始などに取り組みました。