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2024年9月7日(土)

告発者捜し 認める

百条委 兵庫知事、処分急ぐ

 兵庫県の元西播磨県民局長が告発した斎藤元彦知事の疑惑で県議会・百条委員会は6日、斎藤知事と片山安孝元副知事の証人尋問を行いました。このなかで斎藤知事が公益通報制度や部下の進言も無視して“犯人捜し”や懲戒処分に突き進んだことが浮き彫りになりました。

 斎藤知事は3月20日に告発文書の存在を把握した翌日、側近を集めた協議で「誰が作成したのか、なぜ作成したのか、しっかりと調べてくれ」と指示したと認めました。

 告発者捜しを禁じた公益通報者保護法との関係を問われ、知事は「告発というより誹謗(ひぼう)中傷性の高い文書。公益通報に該当しない」などと居直りました。

 片山氏は3月27日に、第三者委員会による客観的調査を幹部が提案したが知事から“時間がかかる”と否定されたと証言。斎藤知事は「協議で話には出たかもしれないが、内部調査が大事だと思っていた」と答えました。

 さらに4月の「懲戒処分は、(元局長が県の窓口に通報した)公益通報の結果を待つべき」だとの職員からの進言は「聞いていない」としましたが、片山氏は「処分を急いだのは知事の指示だ」と証言しました。

 日本共産党の庄本悦子県議は「告発者の探索、内部調査は違法であり、処分も無効だ」と指摘しました。


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