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2024年9月6日(金)

移植先のサンゴ白化

沖縄県 米軍新基地建設の大浦湾

潜水調査で確認

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(写真)大浦湾側のサンゴ移植先における潜水調査で確認された、白化したサンゴの群体(上)と沖縄防衛局がサンゴを移植する海域で潜水調査する沖縄県の職員(下)=4日(沖縄県水産課提供)

 沖縄県は4日、防衛省沖縄防衛局が名護市辺野古の米軍新基地建設に伴い、大浦湾側の工事を強行するためにサンゴの移植を進めている海域で潜水調査を実施し、移植先でのサンゴ類の白化現象を確認しました。

 県水産課によると、小型サンゴが移植されたS4地区を中心に調査。白化が起きている状態を確認し、写真を撮影したとしていますが、「白化したサンゴが移植されたものなのか、もともとそこにあったのかは、分析中だ」といいます。

 サンゴの白化は、30度以上の高海水温が長く続くと起こると言われ、共生する藻類が失われることでサンゴの骨格が白く透けて見えてしまう現象です。白化した状態が続くと死滅に至るとされます。

 例年、多くの台風が接近する沖縄では台風で海がかき混ぜられることによって水温の低下がみられてきましたが、今夏は台風接近の影響が少なく周辺海域で水温が上昇。各地で白化の確認が相次いでいます。

 県は5月、移植自体がサンゴの生育に大きなダメージを与えるため、高水温期を避けるなどの条件付きで沖縄防衛局に対し、移植を許可しました。防衛局は、移植元と移植先の海水温が28・92度を超えた場合などいくつかの基準を満たした場合に、環境監視等委員会の見解を受け、作業の実施を判断するとして、移植を続けています。

 県水産課は、この基準に沿っているかどうか分析し、防衛局への対応を検討したいとしています。


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