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2024年9月5日(木)

欧州訪問 8/29~9/10

平和の協力を確認 たたかいの経験語り合う

志位議長、ドイツ左翼党議長と会談

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(写真)握手を交わす志位議長とドイツ左翼党のシルデワン共同議長=2日、ベルリン

 日本共産党の志位和夫議長は2日、ベルリン市内のドイツ左翼党本部で、マルティン・シルデワン共同議長と、両党間で初となる首脳会談を行いました。

 会談で両者は、発達した資本主義国の左翼・進歩政党として両党が多くの共通の課題に直面していることを踏まえ、互いに教訓を学びあい、一致点での協力関係を強化することを確認しました。

 とりわけ平和のために(1)軍事同盟強化と大軍拡への反対(2)核兵器禁止条約の推進(3)日独が世界第1、2の米軍駐留国であるもとで「外国軍基地のない世界」をつくるための連帯を強めることを確認しました。

 会談でシルデワン氏は、前日に行われた東部2州の州議会選挙で極右政党が台頭し、左翼党が厳しい結果を迎えたと報告。一方で左翼党が新しい形のファシズムに対抗し、人権擁護のために奮闘するなかで、この党と共にたたかいたいと、この数カ月で青年を中心に約8000人が新たに入党したと前進面も紹介しました。

 志位氏は「青年の入党は大きな希望だ」と応じ、今後の左翼党の前進を強く願っていると述べたうえで、日本共産党が長期にわたる党勢の後退傾向を前進に転じるために、新たなチャレンジを行っていることを報告。この間の党勢後退の最大の客観的原因が、旧ソ連・東欧の崩壊などを利用して「共産主義には自由がない」という反共攻撃が繰り返されてきたことにあるとして、自身の「共産主義と自由」「自由な時間」にかかわる二つのテキストを渡し、反共攻撃をはね返すための理論・実践活動を抜本的に強化していると述べました。

 シルデワン氏は「『自由な時間』の問題は、労働運動の発展にとっても実践的問題として大きな意義がある」と応じました。

 志位氏は、ドイツで労働時間の短縮、最低賃金引き上げ、再生可能エネルギー普及、原発からの撤退、ジェンダー平等、学費無料など、日本に比べて社会的ルールがはるかに進んでいることについて「こうした到達を築くことができた理由は?」と尋ねました。

 シルデワン氏はドイツ社会の現在の到達点は、どの問題でも「長年にわたる労働者と国民のたたかいの積み重ねがつくりだしたものだ」と、一つひとつについて具体的に説明しました。

 志位氏は、今回のドイツ訪問にあたり、左翼党が温かいもてなしと心遣いを尽くしてくれたことに深い謝意を伝えました。


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