2024年9月4日(水)
米軍海外基地の資産評価額
日本突出25兆円 嘉手納3.6兆円
(単位100万ドル、1ドル=145円で計算。米海外領は除く。2023年9月現在) | ||||
① | 嘉手納(空軍、日本) | 25079.43 | ||
(3兆6365億円) | ||||
② | ディエゴガルシア(海軍、英領) | 18993.13 | ||
③ | キャンプ・ハンフリー(陸軍、韓国) | 18117.60 | ||
④ | 岩国(海兵隊、日本) | 17807.30 | ||
(2兆5821億円) | ||||
⑤ | トゥーレ(空軍、グリーンランド) | 17353.13 | ||
⑥ | 横須賀(海軍、日本) | 16039.56 | ||
(2兆3257億円) | ||||
⑦ | 三沢(空軍、日本) | 15774.72 | ||
(2兆2873億円) | ||||
⑧ | グアンタナモ(海軍、キューバ) | 13743.39 | ||
⑨ | 横田(空軍、日本) | 13712.17 | ||
(1兆9883億円) | ||||
⑩ | キャンプ瑞慶覧(海兵隊、日本) | 9134.71 | ||
(1兆3245億円) |
米軍の海外基地のうち最も高価な基地の上位10基地中6基地を在日米軍基地が占め(表)、資産評価額の総額は約1745億4000万ドル(約25兆3083億円=1ドル145円で計算)に達することが、米国防総省がこのほど公表した2024会計年度版「基地構造報告」で判明しました。第2位のドイツ、韓国の3倍以上に達しています。(グラフ、23年9月現在)
報告によると、米軍は45の国・地域(グアムなど米海外領を除く)に545基地を保有。このうち、日本には98基地が置かれているとしています。基地数ではドイツの122が上回っていますが、同国では小規模基地が大半を占めています。
基地別にみると、嘉手納(沖縄県)が米軍の海外基地で最も資産評価額が高く、約250億7943万ドル(約3兆6365億円)と突出。以下、日本国内で見ると、岩国(山口県)が世界4位、横須賀(神奈川県)が6位、三沢(青森県)が7位、横田(東京都)が9位、キャンプ瑞慶覧(沖縄県)が10位と続いています。
資産評価額は、別の場所に同じ基地を建設する場合にかかるコストを、基地内の建物の棟数や面積などで計算。地価は含みません。日本政府は毎年、世界に例のない米軍「思いやり予算」や米軍再編経費などで施設を新設・改修しているため、必然的に評価額が上がります。
①日本 | 5万2852人 |
②ドイツ | 3万4894人 |
③韓国 | 2万3732人 |
④イタリア | 1万2319人 |
⑤英国 | 1万 180人 |
さらに、米国防総省が3カ月ごとに公表している兵力に関する報告書によると、米軍の海外兵力16万5830人(今年6月現在)のうち、日本には5万2852人が駐留。全体の31・9%を占め、2位のドイツ(3万4894人)、3位の韓国(2万3732人)を大きく上回っています(表)。日本は文字通り、世界でも突出した「米軍基地国家」となっています。