2024年8月28日(水)
平和のための国際連帯をはじめ協力強化を
志位議長、あす欧州3カ国へ
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日本共産党の志位和夫議長は27日、国会内で記者会見し、29日から9月10日まで、ドイツのベルリン、ベルギーのブリュッセル、フランスのパリを歴訪し、欧州の左翼・進歩諸党と交流し、平和のための国際連帯をはじめ一致する課題での協力関係の強化をめざすと明らかにしました。
志位氏は今回の欧州訪問について、1月の第29回党大会決議で「欧米の左翼・進歩諸党・諸勢力との交流と連帯をさらに発展させる」と確認したことの具体化・実践だと説明。党代表者の欧州訪問は35年ぶりのことで、日欧の左翼・進歩勢力の連帯の発展とともに、活動の成果が日本の運動の発展の糧にもなるように留意して奮闘したいと決意を表明しました。
志位氏が明らかにした主な行動の予定は以下の通りです。
――ローザ・ルクセンブルク財団主催の国際会議「今こそ外交を!」(31日、ベルリン)に参加し、発言、交流を行う。同会議は、ウクライナの流血を終わらせるため、国際社会に「和平協議に道を開くあらゆる努力」を求めることをテーマにしたものだが、このイニシアチブに賛成し、国連憲章、国際法、国連総会決議に基づく公正な和平の実現のために力をつくす重要性を訴えるとともに、ガザ危機の打開のための党の立場を表明する。ユーラシア大陸の東と西での軍事同盟強化に連帯して反対すること、核兵器禁止条約の推進のための協力、党の「東アジア平和提言」についても発言する。
――各国の左翼・進歩諸党・諸勢力と交流を行う。ベルリンではドイツ左翼党、ブリュッセルでは欧州左翼党、ベルギー労働党、パリではフランス共産党、不服従のフランス、緑(エコロジスト)と会談の予定。労働組合との懇談も予定している。平和、経済、環境、ジェンダー、党活動など、双方が関心をもつテーマで会談を行い、教訓を学び、一致点での協力強化を確認したい。欧州における「社会的ルール」についての到達点を学びたい。この間、党として「共産主義と自由」「自由な時間」というテーマでの理論活動を重視してきたが、可能な形で理論問題での交流を行いたい。
――ドイツとフランスでは外務省を訪問し、外交問題での意見交換を予定。ベルギーでは欧州連合(EU)本部を訪問し、欧州の「社会的ルール」について意見交換することを予定している。