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2024年8月27日(火)

袴田さん再審 無罪判決を

静岡地裁前 支援者ら要請行動

プロボクサー多数参加

写真

(写真)バンデージを巻いて拳を掲げ、袴田さんの無罪を訴える参加者ら=26日、静岡市葵区

 静岡県で1966年にみそ工場の専務一家4人が殺害された事件で死刑が確定した元プロボクサーの袴田巌さん(88)の再審判決を1カ月後に控えた26日、多数の現役・元プロボクサーや元チャンピオン、支援者らが静岡地方裁判所前に集まり、袴田さんの「潔白」を示す白いバンデージを手に巻いて無罪判決を求める要請行動をしました。「日本プロボクシング協会 袴田巌支援委員会」が主催。

 同日参加者らは、静岡地裁に「『袴田事件』の再審無罪判決を求める要請書」を、静岡地方検察庁に「袴田巌さんが『名実ともに自由の身』となることを求める要請書」を提出しました。要請では▽袴田さんの無罪判決を言い渡すこと▽その判決に対し控訴を行わないことを要求しています。

 同行動に多数の元ボクシングチャンピオンが駆け付けました。日本プロボクシング協会理事で元日本・東洋太平洋ライト級チャンピオンの坂本博之さんは「何としても無罪判決を聞きたい。声を上げることが一番大事だ」と語りました。同協会理事で元日本ライトフライ級チャンピオンの本田秀伸さんは、「50年以上袴田さんは苦しんできた。早く無罪を勝ち取ってほしい。袴田さんはボクサー崩れという偏見で逮捕されたと聞いた。とても悔しくて悲しい事実だ。無罪を勝ち取ることで、偏見も払しょくされると思う」と述べました。

 元WBO女子世界アトム級チャンピオンの鈴木菜々江さんは「袴田さんは無実ですので、一日でも早く自由を」と応援の言葉を送りました。

 記者会見では、姉の袴田ひで子さん(91)が、判決を1カ月後に控えたことについて「ただ平常心で待っています。(要請では)100歳までたたかわせないでほしいと申し上げた」と話しました。


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