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2024年8月22日(木)

宮島に超富裕層向け宿泊施設誘致計画

世界遺産と自然守りたい

大平氏・藤井県議ら住民の声聞く

広島・廿日市

写真

(写真)三次さん(手前)から説明を受ける(左から)藤井、大平両氏=20日、広島県廿日市市

 広島県廿日市市が世界遺産・宮島に海外の超富裕層を対象にした「高付加価値旅行者に対応した宿泊施設」の誘致とヘリポート整備を計画している問題で20日、日本共産党の大平よしのぶ衆院中国比例予定候補、藤井敏子県議は宮島を訪れ、調査しました。

 地元住民らでつくる「宮島包ケ浦(つつみがうら)自然公園を守る会」共同代表の三次正昭さんが案内。宮島などで野生生物の研究を進める環境NGO広島フィールドミュージアム代表の金井塚務さんら12人が参加しました。

 計画は、厳島(いつくしま)神社や商店街とは反対側の宮島東側にある世界遺産のバッファゾーン(緩衝地帯)である包ケ浦自然公園に新たな宿泊施設をつくり、桟橋や樹木などを撤去しヘリポートを設置するもの。

 金井塚さんは「自然を再生、回復させることが世界の主流。国や松本太郎市長はその復元こそやるべきだ。目先の銭を追うのではだめだ」と指摘。三次さんは「宮島は全部が自然であり公園は文化。県内外から多くの反対署名が集まった。超富裕層のためでなく、多くの人が訪れ楽しめる公園であるべきだ」と述べました。

 「宮島の歴史やみなさんの熱意が伝わった。訪れてよし、住んでよしの宮島であるよう皆さんの声をしっかり国や県に届けたい」との大平氏の言葉を受け、三次さんが「とても力強い」と握手しました。


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