2024年8月12日(月)
日航機墜落39年
空の安全 切に願う 遺族ら灯ろう流し
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日本の航空史上最悪の520人が犠牲になった日航ジャンボ機123便の墜落事故から12日で39年になるのを前に、墜落現場「御巣鷹の尾根」のふもとにある群馬県上野村の神流(かんな)川で11日夕、犠牲者を悼む「灯ろう流し」がありました。遺族らでつくる「8・12連絡会」や地元の団体などが共催しました。
遺族らは「悲惨な事故を忘れないで」との思いや安全・安心・平和の願いを込め、123便が墜落した時刻が近づく午後6時45分ごろから200以上の灯ろうを川面に浮かべました。
灯ろうには「ずっと忘れない」「安全・安心な社会でありますように」などのメッセージが書かれ、悲惨な事故や災害の根絶を願いました。
遺族らは日航機墜落事故で亡くなった坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」などを合唱しました。
同事故で当時9歳の弟が犠牲になったAさん(52)は「テレビ画面に『機影が消えた』というテロップが流れて『まさか…』と動揺したことを今でも覚えています。弟は命を失いましたが、事故を風化させないことが“空の安全”につながると思っています。そのために発信を続けていきたい」と語りました。