2024年8月9日(金)
「原因不明のままだ」
オスプレイ墜落 防衛省に山添氏
昨年11月29日に鹿児島・屋久島沖で横田基地(東京都)所属の特殊作戦機CV22オスプレイが墜落し、乗組員8人が死亡した事故を巡り、米空軍が今月1日に調査報告書を公表したことを受け、日本共産党の山添拓参院議員は7日、防衛省に事故原因と再発防止策について聞き取りました。
防衛省の担当者は調査報告書について、▽エンジンからの動力をプロペラに伝達するギアボックス内でギアが破断▽警告灯が5回表示されても操縦士が無視して飛行を継続―の2点が主な事故原因だと説明。再発防止策として、点検の頻度を増やし、飛行時の緊急対応における運用を厳格化することがあげられ、「運用停止措置を3カ月以上行った。過去にこれほど時間をかけて全世界で飛行停止した事例はない」と強調し、米側の対応を評価しました。
山添氏は「時間をかけたという割に、事故原因は不明で対策も具体的ではない」と指摘。再発防止策の具体的な内容のほか、ギアが破断した原因などについて説明を求めました。防衛省側は「改めて説明できるよう持ち帰る」と述べるにとどまりました。
また、山添氏は、米空軍のオスプレイで事故原因となったギアボックス内の故障が過去5年で60件あったとAP通信が報じたことをあげ、「防衛省は把握しているのか」と質問。防衛省側は「米側が開示していない情報もあり、承知していないものもある」と答えました。