2024年8月9日(金)
長崎 きょう被爆79年
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長崎は9日、米国による原爆投下の惨禍から79年を迎えます。
長崎市松山町の平和公園では、市主催の平和式典が行われ、原爆が投下された午前11時2分に鐘の音に合わせ黙とうし、犠牲者を追悼します。
ロシアによるウクライナ侵攻をはじめとする国際情勢や、米国の核抑止論に依存し続ける日本政府の姿勢に、被爆者と市民は怒りと不安を募らせています。
一方、来年の被爆80年に向け、長崎被災協が新たなプロジェクトを始動。高校生や大学生とともに被爆体験を紙芝居動画にしてSNSで公開するなど、被爆の実相を世界に発信しようと取り組んでいるもので「もし核が使われたらどうなるのか、自分事として考えてほしい」と田中重光会長は呼びかけます。
9日、岸田文雄首相が首相としては初めて、「被爆体験者」3団体と面会します。広島の「黒い雨」訴訟の判決(2021年)が確定し、広島の黒い雨被害者の一部は救済されましたが、長崎の「被爆体験者」はいまだに除外されています。
長崎県保険医協会が取り組んでいる「被爆体験者に被爆者健康手帳の交付を求める」署名は、短期間で全国から8千人を超えて集まっています。「体験者の平均年齢は85歳を超える。これ以上引き延ばすことはむごいこと」だと被爆体験者は訴えています。
この1年で亡くなった長崎の被爆者は3200人。原爆死没者はあわせて19万8785人となりました。