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2024年8月5日(月)

きょうの潮流

 連日の酷暑は動物にも大きな負担です。たとえば犬の散歩。気温がおよそ30度を超えると散歩による熱中症の危険が増えます。アスファルトが50~60度近くになり、やけどの危険も▼多発する異常気象は野生動物にも深刻な影響を与えています。世界自然保護基金(WWF)によると気候変動の影響を受ける絶滅危機種は先月時点で7040種にのぼり、今後も増大するといいます▼竹林の減少で生存が脅かされているジャイアントパンダ。生息地が乾燥化するアフリカゾウ、海氷消失のホッキョクグマ、水の不足と森の減少によってコアラも深刻な危機にさらされています▼米科学誌『サイエンス』は、産業革命前より1・5度を超える温暖化は地球規模の影響をもたらし、地球環境が取り返しのつかない、修正不可能な状態に陥ると警告します▼1・5度以下を、と昨年の国連気候変動枠組み条約国会議では、再生可能エネルギーの3倍化、化石燃料からの脱却を合意しました。「自然エネルギー市民の会」の和田武代表は、決め手は再エネの3倍化で、実現は可能と語ります。「気候危機のより深刻な影響を受けるのは子や孫、未来の世代です」▼本紙日曜版の7月28日号は、「地球が危ない!」をテーマに絵本を特集。2度の気温上昇が魚にとっては20度くらいの大きな違いになるといった興味深い話から、生物生存の危機をリアルに紹介しています。地球のためにわたしたちにできることを、子どもたちと一緒に考える夏休みにしませんか。


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