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2024年8月5日(月)

「統合能力指揮を強化」

与那国島 日米訓練で米軍司令官

 陸上自衛隊と米海兵隊による共同訓練「レゾリュート・ドラゴン24」を実施している陸自与那国駐屯地(沖縄県与那国町)で4日、日米両司令官による記者会見が行われ、在沖米海兵隊を統括するターナー第3海兵遠征軍司令官は、訓練を通じて「われわれの統合能力の指揮統制を強化する」と強調しました。

 日米両政府は米軍と自衛隊の指揮統制の一体化で合意しており、装備・情報両面で圧倒的に優位な米軍の指揮下に事実上、自衛隊が組み込まれます。ターナー氏の発言は、同訓練で日米の指揮の一体化が進められていることを示しています。

 またターナー氏は「軍事力の増強や強圧的な経済政策など中国の脅威が拡大している」と主張し、中国を名指し。「準備はできている。部隊の強さは、シームレス(切れ目のない)な統合する能力から生まれている」と述べました。米海兵隊の最新鋭対空レーダー「TPS80」も報道陣に公開されました。

 同日午前、ターナー氏らを乗せた自衛隊機が与那国空港に到着。空港前で住民が「日米共同訓練はやめろ」などと英語で書かれたプラカードを掲げて抗議しました。住民有志は会見を開き、「日中共同声明」に基づき紛争を平和的手段で解決するよう求める声明を発表。住民から「共同訓練は与那国島の軍事化を正当化するもの」「『抑止力』が守るのは国であって、住民ではない。与那国の声を広く聞いてもらいたい」などの声が上がりました。


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