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2024年8月1日(木)

ジュゴンの食み跡か

沖縄 辺野古埋め立て地付近

ヘリ基地反対協海上行動チーム

写真

(写真)ジュゴンの食み跡らしきもの(白い部分)=29日午後2時20分ごろ、沖縄県名護市辺野古沖(提供=ヘリ基地反対協議会海上行動チーム)

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設に反対する「ヘリ基地反対協議会」海上行動チームは31日、辺野古で会見し、新基地建設に伴う大浦湾の埋め立て予定地付近で、絶滅の恐れが極めて高い国の天然記念物、ジュゴンの食(は)み跡らしきものを発見したと公表しました。

 食み跡らしきものが確認されたのは29日。台風3号の影響に伴い、大浦湾の工事に向けた作業船は全て退避し、汚濁防止膜(オイルフェンス)も撤去されていたといいます。

 同チームのメンバーによるとその日、カヌー5艇と抗議船1隻で、普段は汚濁防止膜に遮られ入ることができない海域の監視活動に取り組んでいました。海上保安庁の職員に取り押さえられたカヌー隊の1人が、辺野古の岬の突端に近い長島付近に移動させられ、ジュゴンが海草を食べたとみられる跡が残った藻場らしきものを確認。このメンバーは、海保に身動きを制限されて海中に潜ることはできなかったため、海面付近から写真と動画に収めたと語りました。

 会見した海上行動チームのメンバーは、写真などを見たジュゴンの専門家から「潜って調査をしたい」との意見が寄せられていると紹介。沖縄防衛局に工事を中断させて調査する必要があると述べ、ヘリ基地反対協として沖縄県に近く申し入れる考えを示しました。

 ジュゴンの食み跡をめぐっては近年も2021年度の宮古島の調査などで見つかっているものの、新基地工事が続く辺野古・大浦湾では15年を最後に工事が本格化して以降、確認されていません。


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