2024年8月1日(木)
衆院北海道9区
堀井議員(元自民) 地元憤り
「謝罪の一言もない!」
裏金・香典問題で雲隠れ
秘書らを通じて選挙区内の有権者に香典を配った公職選挙法違反の疑いで東京地検特捜部の強制捜査を受け、自民党を離党した堀井学衆院議員(52)。堀井氏が2012年から地元としてきた北海道9区(室蘭市、苫小牧市、登別市、伊達市と14町)では、自民党支持者も「国会議員を続けることは許されない」と怒りを募らせています。(丹田智之)
![]() (写真)東京地検特捜部の強制捜査を受けた堀井学衆院議員の地元事務所=26日、北海道登別市 |
7月末、登別市にある堀井氏の地元事務所では、若い男性が立て看板を片付ける“撤収作業”をしていました。頭髪のイメージチェンジをアピールする「二頭流」と書かれた堀井氏のポスターは、岸田文雄首相の顔写真が入った自民党のポスターに張り替えられていました。
「今回の問題はとても残念だ。憤懣(ふんまん)やる方ない」と語るのは、堀井氏に投票してきた支援者の男性です。捜査を受けても事実関係を明らかにせず“雲隠れ”を続ける堀井氏に「謝罪の一言もないのか!」と言い放ちます。
堀井氏は安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティー裏金事件で、18~22年に還流分の計2196万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが発覚。自身が代表の政治団体「ともに歩き学ぶ会」の収支報告書(20、21年分)を訂正した際には、裏金の計1086万円を「使途不明金」と記載しました。
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同選挙区内の町で議長を務めた男性(82)は「裏金問題がなかったら香典の件も表に出なかったと思う。堀井氏は裏金を何に使ったのかを説明するべきだ。逃げていて許されるはずがない」と強調します。
地元の自民党婦人部で活動した経験がある80代の女性は「裏金をつくっていたのは堀井氏だけではない。自分たちの保身ばかりを考える議員に憤って仕方がない。怒りの声を消さずに一票を投じることが大事。日本共産党には、もっと強くなって自民党中心の政治を変えてほしい」と力を込めました。