2024年7月30日(火)
指揮統制の議論継続
日米防衛相会談で一致
木原稔防衛相と米国のオースティン国防長官は29日、防衛省で会談し、日米の指揮統制の枠組みを向上させるため、今後設置する作業部会で調整要領や連携強化に向けた議論を継続することで一致しました。28日の外交・軍事担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)で、横田基地に置かれている在日米軍司令部を再構成し、「統合軍司令部」を新設することを受けたものです。
米軍の統合軍司令部は、来年3月に創設される自衛隊の「統合作戦司令部」の「重要なカウンターパート(相対するもの)」と位置付けられ、日米の指揮統制の一体化につながります。自衛隊は、装備・情報両面で圧倒的に優位な米軍の指揮下に事実上、組み込まれます。
また会談では、憲法違反の敵基地攻撃能力(反撃能力)について、日米での効果的な運用に向けた作業を加速させることで一致しました。
普天間基地の「返還」のため、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設などを加速させることを確認。対中国を念頭に「南西地域における日米の共同プレゼンス(駐留)を着実に拡大していく重要性」で一致しました。