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2024年7月26日(金)

長射程ミサイル射撃場

南鳥島に整備へ

防衛省計画 国内で初

 防衛省が陸上自衛隊の地対艦ミサイルの発射訓練を国内で実施できるよう、小笠原諸島の南鳥島(東京都)に射撃場を整備する計画であることが25日までに分かりました。


写真

(写真)南鳥島=2012年11月、東京都小笠原村

 計画されているのは長射程ミサイル「12式地対艦誘導弾」の訓練。同ミサイルの実射訓練はこれまで米国などで行われており、国内に射撃場が整備されるのは初めてです。南鳥島の西側の沖合に向かって射撃することが想定されています。

 防衛省は昨年、すでに東京都と小笠原村に計画を伝達しており、射撃場を整備した上で、2026年度以降の訓練開始を目指しています。

 自公政権は、同ミサイルの部隊を宮古島、石垣島(沖縄県)、奄美大島(鹿児島県)、沖縄本島の勝連分屯地に配備。違憲の敵基地攻撃能力にあたる「能力向上型」(射程1000キロ以上)の配備が狙われています。

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 防衛省は当初、26年度から「能力向上型」を配備することを計画していましたが、25年度からの配備に前倒し。また、その他の研究開発中の「スタンド・オフ・ミサイル」(敵基地攻撃能力の一環である長射程ミサイル)の早期取得ももくろんでいます。

 今回整備される射撃場は、こうしたミサイルの発射実験・訓練にも使用される恐れがあります。


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