2024年7月25日(木)
収容女性 体調急激悪化
東京入管 代理人「仮放免を」
東京出入国在留管理局(港区)の施設に7カ月以上収容されている女性の体調が急速に悪化していることが24日、わかりました。食べても吐くなど、名古屋入管で死亡したウィシュマ・サンダマリさんと似た症状を示しており、代理人弁護士が即時の解放を求めています。
収容施設で面会したウガンダ出身の女性は、2カ月前の面会時と比べてやせ細り、うつむき加減で会話も途切れがちでした。収容当時から体重が10キロ減少したと言います。
収容施設で出される食事は喉を通らず、無理に食べると吐いてしまうため、卵だけを食べたり水だけを飲んで済ませています。栄養不足でたびたびめまいを起こし、シャワー中に倒れたこともあると訴えました。
入管施設内の医師からは「体が弱っている。この体重減少はとても心配だ」と言われ、貧血や低血圧、栄養不足を指摘されたといいます。
女性はこれまで一時的に収容を解く仮放免を2度申請しましたが、いずれも許可されませんでした。代理人の駒井知会弁護士は東京入管に対し、8日に提出した3度目の仮放免許可申請を「今すぐ許可するよう最大限に強い要請」をしています。
女性は昨年12月に成田空港に到着し、難民として保護を求めたものの認められず、東京入管に移送されました。