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2024年7月23日(火)

きょうの潮流

 「政治は夜動く」とばかりに「ポスト岸田」で蠢(うごめ)く菅義偉前首相らをニュース番組は映し出します。「料亭政治」の再現か、と思わせるほどの会食ばやり。個室での会食は国民の目に触れません。時代劇なら、代官らが「お主も悪よのう」と交わすあの場面も▼本紙8日付は岸田文雄首相の資金管理団体「新政治経済研究会」の2022年政治資金収支報告書から、「組織活動費」の「会合費」を検証しました。懐石料理店で93万円、水たき料理店では58万円などグルメ三昧(ざんまい)▼本紙のX(旧ツイッター)で、首相の飲み食いは年間66回、総額1923万円と紹介すると22日の午前11時時点で「いいね」が5026、利用者が表示した回数は49万。多くの人の関心事です▼先月18日は岸田文雄首相と麻生太郎副総裁が会食。政治資金パーティー券の購入者の公開基準額を5万円超に引き下げたことをめぐり悪化した関係を「修復」するため、とか▼問題の「改定規正法」は、裏金の原資となったパーティー券の購入という形を変えた企業・団体献金を温存です。そのうえ政党本部から党役職者に数千万円単位で渡され、支出先不明の「政策活動費」という闇ガネを、条文に定めて合法化。改正にはほど遠いものに▼安倍・菅・岸田政権の12年は、大企業や富裕層が肥え、巨額をためこむ一方で、国民の多くが生活苦に、中小企業は苦境に追い込まれています。「料亭政治」のたれ流しでなく、不公正な自民党政治を検証する報道こそが求められています。


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