2024年7月23日(火)
2024米大統領選
バイデン氏撤退表明
後継にハリス副大統領を支持
【ワシントン=洞口昇幸】ジョー・バイデン米大統領(81)は21日、X(旧ツイッター)に投稿した声明で、2期目を目指した11月の大統領選から「身を引き、大統領としての残りの任期の職務を全うする」と、表明しました。再選を目指す米大統領が選挙戦から撤退するのは異例で、1968年のリンドン・ジョンソン大統領以来、約56年ぶりです。
バイデン氏は、今週後半に国民に向けて撤退について詳しく説明するとしています。同氏は、返り咲きを狙う野党共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)との6月末のテレビ討論会で、意味の通らない発言をしたり、口ごもるなどしたりして精彩を欠きました。
討論会後、心身の衰えへの懸念がさらに広まり、与党民主党内や米メディア、世論からの撤退を求める声が高まっていました。
バイデン氏は、これまでの同党の予備選・党員集会で圧倒的支持を獲得し、本来は8月の党全国大会で候補に正式指名される予定でした。同氏は声明で、選挙戦からの撤退が「わが党と国家にとって最善だと信じる」と述べました。
民主党は後継候補の指名手続きに直ちに着手します。バイデン氏はXで、副大統領のカマラ・ハリス氏(59)を後継候補として支持することを明言しました。








