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2024年7月22日(月)

在日米軍内 性暴力55件

外国人被害も複数

米国防総省 23年度報告書

 米国防総省がこのほど公表した米軍内の性暴力に関する2023会計年度版報告書で、在日米軍内で55件の被害が報告されていることが分かりました。報告書は5月16日に公表。米軍全体では8515件で、過去最多だった前年度から5%減りましたが、依然として高水準です。しかも、これらは被害者の申告数にすぎず、実態はさらに深刻です。

 昨年12月に沖縄県内で発生した米空軍兵による16歳未満の少女に対する性的暴行をはじめ、昨年以降、米軍関係者による性犯罪が少なくとも5件発生していました。これらの背景として、米軍内に性暴力が蔓延(まんえん)している実態が存在していることを示しています。

 在日米軍内の被害報告件数を加害者ごとにみると、最も多かったのが空軍の27件で、海兵隊19件、陸軍4件、海軍1件、不明4件と続きます。このうち3件が強姦(ごうかん)です。基地や部隊名などは記されていません。

 加害者は男性50人、女性1人、不明4人で、被害者は女性49人、男性5人、複数の性が1件となっています。男性兵士から女性兵士への性暴力が圧倒的多数です。統計は公表されていませんが、自衛隊も同様の傾向にあるとみられます。国籍は明記されていませんが、複数の外国人の被害も報告されています。

 米軍全体でも、望まない性的接触の経験者は男性1・3%に対して女性6・8%、セクハラ被害は男性5・7%に対して女性24・7%となっています。


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