2024年7月21日(日)
性非行防止で意見交換
仙台の少年院を高橋衆院議員ら訪問
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6月に成立した「こども性暴力防止法」の国会審議に臨んだ高橋千鶴子衆院議員は19日、仙台市の東北少年院を訪問し、少年への「性非行防止指導」について職員と意見交換しました。三浦一敏宮城県議や福島かずえ前県議らも参加しました。
「防止指導」は、性非行や性的動機に基づき非行を行った少年を対象に実施されています。担当職員が、1単元あたり100分間で計12単元になる集団・個別指導に加えて、個人に合わせてフォローアップ指導なども行っていると説明。「性非行防止指導は、各プログラムの中でトップクラスに重要だと考えている」と述べました。
高橋氏は、少年が性非行に至る背景について質問。職員は、「家族内葛藤や被虐待経験ゆえの共感性の乏しさなどから性非行に及ぶ子どもがいると感じる。人に対する信頼感、被虐待経験を埋めていくところから始めている」と述べました。また、罪を認識して苦しむ少年について「フォローしながら、責任を取ることを学べるよう支えながら受講してもらうようにしている」と話しました。
高橋氏は、「被虐待などの背景を癒やしながら、自分の犯した罪と向き合い責任を果たさせていくというのは、とても大事なことです」と語りました。
馬場尚文院長ら職員の案内で、居住スペースや職業指導の作業場を視察し、生活の様子を聞き取りました。