2024年7月18日(木)
横田オスプレイ参加中止
日米共同訓練 昨年墜落と同型機
米軍準機関紙報道
28日から始まる陸上自衛隊と米海兵隊の実動訓練「レゾリュート・ドラゴン24」に、米空軍横田基地(東京都)所属の特殊作戦機CV22オスプレイが参加を中止すると、米軍の準機関紙「星条旗」電子版(14日付)が報じました。CV22は、昨年11月に鹿児島県屋久島沖で墜落した事故機の同型機です。
同機は今月2日に飛行を再開。防衛省北関東防衛局は9日、横田基地周辺自治体に2機程度のCV22が同訓練に参加すると通知していました。
横田基地の第374空輸航空団のエマ・クワーク報道官は12日に「星条旗」の取材に、訓練不参加の理由は「空軍内の必要な訓練に集中するため」と回答。「乗組員と住民の安全が最優先であり、部隊は飛行再開にあたって注意深く訓練と運用に取り組んでいる」と述べました。北関東防衛局は本紙の取材に対し、「報道内容は承知している。機種と機数は現時点の予定であり、変更はありうる」とした上で、「現時点で米側から(変更について)連絡は来ていない」と回答しました。横田基地からは、17日時点で回答はありません。
米海軍航空システム司令部のチェビ司令官は6月、米下院公聴会で、現時点では安全性が確認できないため飛行が制限されており、全面的な運用再開は「2025年の半ば以降」と証言。今回の訓練不参加も機体の安全性が確認できなかった可能性があります。
レゾリュート・ドラゴンは7月28日~8月7日に、沖縄・九州などの自衛隊基地や在日米軍基地で実施。昨年に続き、米海兵隊のMV22オスプレイや、陸自のV22オスプレイが参加します。