2024年7月15日(月)
トランプ氏 銃撃され負傷
演説中 発砲音複数回
大統領選へ集会 参加者3人死傷
【ワシントン=柴田菜央】トランプ前米大統領が13日、東部ペンシルべニア州バトラーで演説中に銃撃され、右耳などを負傷しました。発砲音の直後、右耳を押さえてしゃがみこみましたが、駆け付けた警護官に支えられて立ち上がり、車に乗り込みました。出血が見られたものの、命に別条はないもようです。
銃撃は、11月の大統領選に向けて開かれた集会で発生。演説の開始から約6分後、トランプ氏が移民問題について話し始めたところで発砲音が鳴り響き、複数回続きました。会場は参加者の悲鳴に包まれました。
米メディアの報道によると、発砲は会場の外にある建物の上から行われました。発砲したとみられる人物は警護官に制圧され、その後死亡。集会参加者1人も死亡し、2人が重体となりました。
トランプ氏は自身のSNSで、「右耳の上のあたりを銃弾が突き抜けた。ヒューという音、銃声が聞こえ、すぐに銃弾が皮膚を引き裂くのを感じた」と事件当時を振り返りました。
バイデン大統領は銃撃事件の発生を受けて声明を発表。トランプ氏の無事をうれしく思うと述べた上で、「米国に暴力が存在していい場所はない。われわれは一つの国家として団結し、これを非難しなければならない」と強調しました。
トランプ氏は、15日から中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれる共和党の全国大会で、同党の大統領候補として正式に指名されることがほぼ確実になっています。