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2024年7月10日(水)

米軍 嘉手納で降下訓練

強行に沖縄県知事が批判

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(写真)米軍嘉手納基地でパラシュート降下訓練をする米兵=8日午後7時半、沖縄県嘉手納町

 米空軍は8日、嘉手納基地(沖縄県嘉手納町)で県民と自治体から激しい抗議のあがるパラシュート降下訓練を3カ月ぶりに強行しました。日没直後の午後7時半から周囲が暗くなる午後8時にかけ、米兵36人が3回に分けて軍用機から次々と飛び降り、基地の滑走路へ降下しました。

 この訓練は、沖縄本島の離島・伊江村の伊江島補助飛行場で基本的に行われてきましたが、昨年12月、滑走路の損傷を口実に市街地に囲まれた嘉手納基地で強行されました。訓練は今年4月まで5カ月連続で行われ、5月は悪天候のため中止、梅雨で災害級の雨が続いた6月は計画の発表がありませんでした。

 日米合意で「例外」とされる訓練が毎月のように実施され、周辺自治体からは「基地負担の増加だ」と怒りの声が上がっています。

 訓練後、玉城デニー知事がコメントを発表。同基地所属の兵士による少女暴行事件が発覚したばかりにもかかわらず県民が反対する訓練を実施したとして、「県民感情を全く理解していない」と批判、県民の生命と財産を守る立場から強く抗議すると表明しました。また、沖縄市、嘉手納町、北谷(ちゃたん)町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」が抗議声明を発表しました。


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