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2024年7月9日(火)

「子どもの少ない人は反省しろ」

自民元総務会長の笹川氏暴言

 「みんな胸に手を当てて反省してください。子どもの少ない人は」―。自民党総務会長や科学技術担当相(森内閣)を務めた笹川尭(たかし)元衆院議員は7日、前橋市で開かれた同党群馬県連大会で「男がしっかりすりゃ、必ず女性は子どもをこしらえてくれる」などの暴言を繰り返しました。同党のゆがんだ人権感覚がまたもや浮き彫りとなりました。

 結婚するかしないか、子どもを産むかどうかは、あくまで個人の選択の自由です。問題は、経済的・社会的事情などで、個人が自由に選択できないことです。ジェンダーの視点からも、笹川氏の発言は許されません。

 自民党議員は過去にも「子どもを産む機械」(柳沢伯夫元厚労相)や「子どもを最低でも3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」(桜田義孝元五輪担当相)など、戦前の「産めよ増やせよ」など軍国主義時代の人口政策を彷彿(ほうふつ)とさせる発言を繰り返してきました。

 同党議員の時代錯誤の思想こそ、個人の尊厳の確立とジェンダー平等を求める潮流の最大の障害です。


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