2024年7月7日(日)
スターマー英政権発足
労働党 女性入閣 最多の11人
英国の総選挙(下院、650議席)で勝利した労働党のスターマー党首は5日、首相に就任して閣僚を任命し、新政権が発足しました。
スターマー氏は首相就任後の演説で「国民は明確に変革、国家の刷新、政治の公共奉仕への回帰に票を投じた」と述べ、保守党政権下で失った国民の信頼は「言葉でなく行動でしか癒やせない。今こそ方向転換の時だ」と強調しました。
具体的な政策として、光熱費の抑制、住宅問題の解消、教育環境の改善や「安全な国境管理」に言及。国の変革は「スイッチを切り替えるようにはいかない」としつつ「国家再建のため、すぐに始める」と語りました。
英紙テレグラフによると、スターマー氏は首相就任直後、スナク前政権が強行した不法移民のアフリカ中部ルワンダへの移送計画の廃止を決めました。人権団体から批判が強まっていた同計画について、スターマー氏は計画を止めると公約していました。
新閣僚25人のうち、過去最多となる11人の女性が入閣。副首相には公共労組ユニゾン出身のアンジェラ・レイナー副党首が就任しました。
英BBCの開票速報によると、主要政党の獲得議席は、未確定の1議席を残して労働党412(前回比211増)、保守党121(251減)、自由民主党71(63増)、スコットランド民族党(SNP)9(38減)などとなっています。
失政や多数のスキャンダルで国民の怒りをよんだ保守党の得票数は、2019年の前回総選挙から半減しました。他方、労働党の得票数も前回比で約30万票も減少。全体の投票率は60%で過去最低だった01年の総選挙に次ぐ低さでした。