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2024年7月5日(金)

痴漢被害10人に1人

16~29歳 国として初の特化調査

 内閣府は4日、国として初となる痴漢被害に特化した調査結果を公表しました。16~29歳を対象にオンラインで回答を寄せた3万6231人の10・5%にあたる3804人が被害経験を訴えました。

 被害経験者の内訳は女性が88・0%、男性が10・6%など。被害場所は電車内の62・8%が最多で、駅構内のホームなど鉄道関連が70・0%を占めました。

 初めて被害を受けた時の年齢は16~19歳が最多の46・4%で、次いで15歳以下が35・4%でした。

 被害時の学年が幼稚園、小学生との回答もありました。

 被害時の対応について、42・7%が「とっさのことで何もできなかった」、32・5%が「怖くて体が動かなかった」と回答しました。

 被害後の対応は、80・4%が「大ごとにしたくなかった」などの理由で警察や駅員など関係機関に連絡しませんでした。

 自由意見には、「嫌でも知らない異性が近くにいると吐き気を催し、心拍数上昇やめまいなども頻繁に起こる」、「何年たってもその瞬間の記憶は薄れないし、ずっとトラウマになっている」などの実態とともに、「夜も女性専用車両があった方がいい」「被害者のケアを回復するまで行政が無料でしていただきたい」などの要望が出されました。

 日本共産党が2020年から国と地方で「痴漢ゼロ」を政治の重要課題に押し上げてきたことがつながりました。国は、痴漢を含めた若年層の性暴力被害調査(22年)や、「痴漢は重大な性犯罪」だとの認識を示した「痴漢撲滅政策パッケージ」(23年)を実施しています。


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