2024年7月5日(金)
米兵女性暴行に抗議
「平和な沖縄」訴え県庁前集会
デニー知事メッセージ
|
在沖縄米軍の兵士などによる相次ぐ女性暴行事件が明らかになったことを受け、「人権と命について考える緊急抗議集会」が4日、県庁前で開かれました。県内の市民団体、個人でつくる「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」が主催。約600人(主催者発表)が参加し、「女性への暴力は許さない」「平和な沖縄を返せ」とコールしました。
名護市辺野古の米軍新基地建設に向け、埋め立てに使う土砂の搬出が行われている安和桟橋(同市安和)で、警備員が土砂搬出のダンプにひかれて亡くなった事故を悼み、集まった人たちは黙とうしました。
参加者がリレートークし、Aさん(37)=北谷町=は、国が民意を無視して強行し続ける新基地建設の工事で死亡事故が起きたことについて、国策の犠牲だとして「本当に悔しい」と訴えました。
南城市のBさん(39)は「戦後79年、いまだに平和は取り戻せていない。学校の上を米軍機が低空飛行し、今回の性被害もそうですが、さまざまな被害が押し付けられている。子ども3人を育てていますが、明るい未来があるのかなって」と語りました。
「沖縄・琉球弧の声を届ける会」の桜井国俊共同代表は、基地あるがゆえに繰り返される事件、事故について「女性の人権が全く守られていない。これが日米安保体制の本質だ」と強調。会として発表した抗議声明を読み上げました。
安和桟橋で起きた事故について、基地建設工事を急ぐ沖縄防衛局などの無理な土砂運搬が招いた事故だとする報告もされました。
玉城デニー知事がメッセージを寄せ、読み上げられました。