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2024年7月4日(木)

米兵性的暴行事件に抗議

デニー知事 通報徹底など国に要請

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(写真)記者会見する玉城デニー沖縄県知事=3日、外務省

 在沖縄米兵の性的暴行事件が相次いで発覚したことを受け、沖縄県の玉城デニー知事は3日、首相官邸や防衛省、外務省を訪問し「米軍兵士による卑劣な犯罪は、女性の人権や尊厳をないがしろにする悪質なもので許されない」などと抗議しました。

 政府から県へ事件に関する連絡がなかったことについて「子どもたちを守ることを最優先に、関係機関や地域が連携して安全確保に取り組むべき事案だが、一切の連絡がなく、結果、県として何ら対応をとることができなかったのは極めて大きな問題だ」と批判。▽実効性のある再発防止策を講じ、その内容を公表する▽「リバティー制度」による外出制限の厳格化▽被害者への適切な補償▽米軍人・軍属等による事件・事故防止のための協力ワーキングチーム(CWT)の早期開催▽米軍人の事件・事故に関する県への通報の徹底―を要請しました。

 デニー知事は訪問後、記者団に対し、「本来なら守るべきことができなかったという憤りや悔しさが大きく、日にちを待てず直接訴えたかった。これからも強い要請を行っていきたい」と語りました。

 知事によると、政府から米軍人による重大事件に関する情報共有について、「関係者のプライバシーや、捜査への影響などを踏まえつつ、関係省庁で検討する」と回答。上川陽子外相から「CWTについて沖縄担当大使とも相談して取り組みたい」と発言があったといいます。


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