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2024年6月26日(水)

主張

6・30若者憲法集会

戦争国家づくりノーの連帯を

 岸田文雄政権がすすめる「戦争国家づくり」に対して、若者が連帯して声をあげる若者憲法集会&デモが30日、東京都内で行われます。主催は、民青や全労連青年部などからなる実行委員会です。

 集会にむけた宣伝・対話で、「戦争国家づくり」の危険性を知らせると、若者から驚きや怒りがよせられ、連帯が広がっています。集会には、こうした思いを募らせる若者が全国から集い、反対の意思を示します。草の根のたたかいを交流し、学びあい、発展させていく機会です。

■危険な決定を強行

 先週閉会した国会で、岸田政権は、「戦争国家づくり」への道を踏み固める重大な決定を、若者をはじめ国民にまともに知らせないまま、次々と強行しました。

 今年度8兆円もの大軍拡予算を立てて、アメリカなどと兵器の共同開発をすすめるための経済秘密保護法や、自衛隊を一元的に指揮する統合作戦司令部の創設を盛り込んだ改定防衛省設置法などを成立させました。

 究極の殺傷兵器である戦闘機の輸出も解禁しました。武器輸出禁止はこれまで、歴代自民党政権のもとで「非核三原則」と並ぶ「国是」とされてきたものです。岸田政権は、憲法にもとづく「平和国家の理念」とされてきたものまで投げ捨てています。

 憲法違反の集団的自衛権行使などを可能にした安保法制を具体化する「安保3文書」を2022年末に決定して以降、敵基地攻撃能力の保有と大軍拡の道を突き進んでいます。

 4月の日米首脳会談では、米軍と自衛隊の指揮系統のかつてない連携強化を打ち出しました。自衛隊が米軍の指揮下に入って主権を差し出し、国連憲章違反の先制攻撃に加わることに踏み込もうとしています。その戦争に真っ先に駆り立てられるのが若者です。

 「国を守るため」どころか、日本の主権も若者の命も脅かす、危険きわまりない道です。国民にまともに知らせないまま、ごまかして進もうとする政治を、許してはなりません。

■たたかいが希望に

 いま、若者の多くが「戦争国家づくり」の暴走に不安や疑問を強めています。街頭で対話すると共感が広がり、若者憲法集会実行委員会が呼びかけた「敵基地攻撃能力保有・大軍拡に反対する青年の草の根ネットワーク運動」は約300カ所でつくられ、地域・学園・職場に根差して広がっています。

 「中国や北朝鮮にどう対応するの」「軍拡しかないのか」と模索する若者とも対話し、連帯を築いています。軍拡の危険な中身を知らせると、表情がみるみる変化し、東アジアの平和構築への展望を知り、「憲法を生かしてこそ平和をつくれる」と語り広げる側になる若者が生まれています。

 日本中いたるところで若者のたたかいを起こし、発展させることが、「戦争国家づくり」の政治を変えていく何よりの希望です。若者憲法集会をつうじ、若者のうねりを全国各地でつくりだしましょう。

 日本共産党は若いみなさんと連帯し、「戦争国家づくり」をやめさせ、憲法を生かした平和外交をすすめるために力をつくします。


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