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2024年6月25日(火)

ガス測定・換気を限定

万博協会「安全対策」発表

 日本国際博覧会協会は24日、2025年大阪・関西万博の会場建設現場でガス爆発事故(3月)を引き起こしたメタンガスなどに関する万博開催中の「安全対策」を発表しました。極めて限定した場所でのガス濃度測定や換気を行うだけにとどまっており、“開催ありき”で爆発の危険は残されたままです。

 とりわけ主会場となるパビリオンワールド工区での対策は、測定エリアがこれまでにガスが検知された地下鉄工事上部エリアなどに限定されており、対応策もマンホールへの通気孔の設置やふたの開放、ガスが検知された箇所での換気などに限られています。

 現役の廃棄物処分場でもある夢洲(ゆめしま)1区の会場への対策でも目立った追加策は、3月に爆発事故が発生した東トイレと、同じくメタンが検知された西トイレで、地下ピット(空間)に侵入したガスの排出策を、自然換気から機械換気に変更することだけ。1階へのガスの侵入を防ぐために隙間をシリコン材で埋めたり、滞留の恐れがある箇所にガス検知器を設置するとしましたが、その他の建物については、今後の測定結果により機械換気設備の能力や検知器の設置場所などの対策内容を決めると表明するにとどまっています。


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