2024年6月9日(日)
あす施行 改悪入管法抗議
東京でデモ
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改悪入管法の10日施行を前に、国会審議中の永住資格取り消し要件を盛り込んだ入管法改定案に抗議する「STOP改悪入管法」デモが8日、東京都渋谷区で行われました。幅広い市民でつくる同実行委員会が主催。炎天下、150人(主催者発表)が繁華街をデモ行進し「強制送還、人権侵害」「難民・移民に在留資格」とコールすると、沿道の青年がこぶしを挙げて応えていました。
主催者代表のユージンさんは「10日に法律が施行されるが、ここから闘い続けよう」と呼びかけました。
在日ミャンマー人のミョーチョーチョーさんは「日本政府は人の命をもてあそんでいる。僕らは同じ人間。人の命を大切にし、尊敬すると、その国は平和で民主主義の国になる。日本は民主主義国家だったが、今は“独裁国家”になっている。日本に民主主義を取り戻したい」と訴えました。
日本共産党の吉良よし子参院議員があいさつし「何度も難民申請しているみなさんを排除するのではなく、保護することが政治の責任だ。差別を許さない、一人ひとりの権利が守られる政治が実現できるまでみなさんと頑張りぬく」と述べました。
参加した東京都杉並区の運送業の男性(42)は、1年間、デモに参加するなど声をあげ続けてきたと言います。「ミャンマーの友人は永住資格を持っていますが、審議中の法案が通れば、税金の未納や在留カード忘れを理由に資格が取り消される恐れがあります。外国人への偏見と市民の無知に付け込み、法案を押し通させてはいけません」と語りました。