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2024年6月9日(日)

ガス検出 重要施設付近

大阪万博 迎賓館そばなど

地図

万博の主会場で確認されたメタンガス発生箇所(星印)

 大阪・関西万博の会場建設現場で起きた爆発事故(3月)の原因となったメタンガスが、パビリオンなどが建つ夢洲(ゆめしま)2区・3区のメイン会場区域でも検出されていた問題で、日本国際博覧会協会は7日、検出箇所が重要・集客施設の付近であることを明らかにしました。

 検出されていたのは、大屋根リング東側の4カ所で、大阪ヘルスケアパビリオン北側(濃度は爆発下限濃度の3%)、ウーマンズパビリオンと日本館の付近(同3%)、EXPOホールと迎賓館の付近(同7%)、営業施設の所(同2%)です。協会はマンホールなどで測っているとしています。

 児童・生徒の校外学習や音楽演奏などで大勢の来場者が訪れる施設や、世界各国から国王、大統領、首相などの賓客を迎える迎賓館のすぐ近くです。

 万博協会は、検出されたのは「低濃度」だとしていますが、迎賓館付近で検出された爆発下限濃度の7%は事故の起きた夢洲1区で採用された対策基準(同5%)を上回っています。

 協会は当初、パビリオンの区域では「可燃性ガスの発生はない」(3月29日)という事実とは異なる発表をしていました。今回検出されたガスの由来や爆発事故を踏まえた万博開催中の再発防止策も示していません。


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