2024年6月9日(日)
日隅一雄・情報流通促進賞の表彰式
日曜版・上脇教授が大賞
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表現の自由、情報公開、国民主権の促進に生涯をささげた故・日隅(ひずみ)一雄弁護士の理念をもとに設立された「日隅一雄・情報流通促進賞」の表彰式が8日、東京都内で開かれました。「自民党『裏金』調査活動」で大賞を受賞した「しんぶん赤旗」日曜版編集部と神戸学院大学の上脇博之教授に賞状が贈られました。
選考委員の落合恵子氏(作家)は選考理由について「公開情報を用いて、自民党パーティー券をめぐる裏金について調査し、政治とカネ問題の根深い実態を明らかにした」と紹介しました。
日曜版の山本豊彦編集長は「私たちがスクープできたのは、政治資金パーティーを企業・団体献金の抜け穴としてとらえ、その問題点を長年にわたり、しつこく追及してきたからです」とスピーチ。「企業・団体献金をやめさせるまで調査報道を続けていきたい」と強調しました。
自民党派閥を政治資金規正法違反で刑事告発した上脇教授はビデオメッセージで「まだまだ告発は続けている。今回の受賞を力に、今後も刑事告発を続けていく」と話しました。
《奨励賞》▽大森淳郎「書籍『ラジオと戦争 放送人たちの〈報国〉』執筆活動」▽後藤秀典「書籍『東京電力の変節―最高裁・司法エリートとの癒着と原発被災者攻撃―』執筆活動」▽関原正裕「書籍『関東大震災 朝鮮人虐殺の真相―地域から読み解く―』執筆活動」
《特別賞》▽石原大史「テレビ番組『“冤罪”の深層』作成活動」▽荻野富士夫「書籍『治安維持法の歴史』シリーズ全六巻の執筆活動」