2024年6月9日(日)
裏金幕引き図る自民党
総選挙で終わらせよう
小池書記局長 大分市で演説
3人入党
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総選挙躍進と大分市議選(来年2月)での議席増のため、日本共産党の小池晃書記局長は8日、大分市内で演説し、「裏金問題の幕引きを図ろうとしている岸田政権は一刻も早く退陣させなければならない。解散・総選挙に追い込み自民党政治を終わらせよう。そのために日本共産党に入党を」と呼びかけました。
小池氏は、自民党が提出し、公明、維新が賛成し衆院を通過した政治資金規正法改定案について、企業・団体献金禁止に背を向け、領収書を10年後に公開することで政策活動費を合法化するものであり、「裏金の真相解明もせず、大きな抜け穴を残した改悪だ」と指摘。「自民と公明と維新は、同じ穴に入り、抜け穴を掘る“むじな3兄弟”だ。今度の選挙で厳しい審判を下そう」と強調しました。
日本共産党が参議院に提出した対案は、企業・団体による献金やパーティー券購入の禁止、政策活動費の廃止を盛り込んでおり「金権腐敗政治の根を断つ法案だ」と紹介。「企業・団体による献金とパーティー券購入という二つの『抜け穴』をふさぐのが国会の責任だ。参議院の徹底審議で、党法案を実現しよう」と語りました。
また小池氏は、陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」が8月上旬に、大分県の陸自日出生台(ひじゅうだい)演習場で実施されるとの地元紙報道にふれ、同演習場での日米共同訓練は9回目となり、米軍単独の訓練も含めればさらに多数に上ると指摘。「美しい日出生台を軍事訓練の場にするなと一緒に訴えよう」と強調しました。
陸自大分分屯地(大分市)に新設する大型の「敷戸弾薬庫」について、敷戸団地などの住宅地や小学校、保育所、幼稚園、高校、大分大学などが近接していると指摘。弾薬庫には長射程ミサイルなどが保管され、有事には標的となる恐れがあるとし、「住民がこれだけ暮らす場所に大型弾薬庫をつくるなんて許されない」と訴えました。
演説会では、日本共産党の田村貴昭衆院議員も演説。斉藤ゆみこ大分市議、いわさき貴博、高原みな両予定候補が決意表明しました。
演説後、小池氏は入党懇談会に参加。3人が入党し、握手を交わしました。演説を聞いて農業高校1年生2人が立ち止まり、「農業や軍事演習の話が面白く最後まで聞きました。やばいなと思いました」と語り、「共産党の話を聞くのは初めてですが、消費税、LGBTなど、共感できるところがたくさんあって感動した」と話しました。
そろって入党した夫妻は「年金は減り、物価は上がって暮らしが大変。ひどい政治に、テレビの前で怒っています。私たちも政治を変えたい」と口をそろえました。