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2024年6月7日(金)

沖縄県議選 共産党7氏全員勝利を

輝き増す 党議席の値打ち

 沖縄県議選が7日告示(16日投票)されます。辺野古新基地建設、沖縄の軍事要塞(ようさい)化、裏金づくりとくらし破壊の政治にノーの審判を下すかどうかが問われる選挙で、7候補全員勝利をめざす日本共産党の議席の値打ちが輝きを増す状況になっています。

沖縄を再び戦場にさせない

知事の地域外交後押し

写真

(写真)県議選勝利への訴えに声援を送る人たち=2日、那覇市

 「日本兵からナイフで腕に切り付けられた。今も傷が残っている。戦争は絶対反対。戦争を起こそうとする自民党の政治はダメだ」。那覇市首里の石嶺地域で5月29日、日本共産党の地元支部の人たちが宣伝に取り組む中、寄せられた声です。90代の男性は、「娘にも戦争体験を話しているから、共産党に3人で投票するから」と語ったといいます。

 沖縄は79年前、凄惨(せいさん)な地上戦を経験し、戦争が起きれば軍備はかえって攻撃の標的になり、「軍隊は住民を守らない」という教訓が引き継がれています。岸田自公政権が沖縄の軍事要塞化を進める中、戦争体験者を中心に「沖縄が再び戦場にされてしまう」との声が広がっています。

 戦争か、平和かの道が問われる選挙で、日本共産党の7候補は名護市辺野古の米軍新基地建設に向け「代執行」を強行した岸田政権にノーの審判を下そうと呼びかけています。

 米国の戦略に基づき、自衛隊基地の増強やミサイル配備で沖縄を戦争の最前線にしようとする国の狙いに対しても、「平和の願いを共産党に託し、軍事要塞化は許さないの声を突き付けよう」と強調。軍事ではなく対話と外交で未然に戦争を防ぐことが沖縄を二度と戦場にさせないために必要と訴えています。

 その上で共産党は、デニー県政がアジアの平和と安定に向け取り組む地域外交を後押しすることを掲げています。「基地のない平和な島」をめざし、平和創造拠点としての地位を確立することが沖縄の未来をひらく道だと展望を示しています。

 こうした共産党の訴えが届いたところでは、「基地は絶対に反対です」「応援します」などの声が次々に返ってきています。

 うるま市石川に防衛省が新設を狙った自衛隊訓練場計画を巡っては、保革を超えた地元住民の強固な反対の意思が県民の総意に発展しました。防衛省は4月、計画断念に追い込まれました。「団結して声を上げれば政治は変えられる」との確信も広がっており、沖縄人民党の時代から「基地のない平和で豊かな沖縄」に向け県民の団結を訴え続けてきた共産党の躍進の意義がますます高まっています。

物価高騰から暮らしを守る

学校給食無償化に反響

 デニー知事は5月24日、学校給食費無償化を段階的に実施すると表明。高校受験を控えて家計負担が重い中学生を対象にして、来年4月から無償化を実施した市町村に給食費の半額を助成する考えを示しました。

 これまで日本共産党県議団は、際限のない物価高で子育て世帯にも重い負担がのしかかっている中、給食費の無償化を早期に実施するよう求めてきました。県議会などでも繰り返し要求し、段階的な実施を提案。県内の政党でもいち早く、10年以上も前から無償化を訴え、実現のため住民運動とともに取り組んできた共産党の長年の奮闘が実を結んだ形です。

 デニー知事の表明を受けて共産党は、給食費無償化の段階的実施を紹介するチラシを作って配布。糸満市での有権者との対話では、チラシを見ると「無償化助かります。頑張ってください」「孫がいて助かる。デニー知事大好き」と歓迎する人たちが相次ぎました。浦添市でも、子どもたちに中学生からの無償化実施を伝えると、「やったー」と喜びの叫び声が上がったといいます。

 一方、大企業優遇の自民党政治のもとで、国の公共事業の多くを本土の大手ゼネコンが受注するため、沖縄に投じられた国の予算の少なくない額が県外に吸い上げられるという長年の構造的問題があります。県民所得が全国最下位を脱し切れていない状況を物価高騰が直撃し、生活の苦しさは一段と増しています。それだけに、裏金づくりを続けてきた自民党には、強い怒りが上がっています。

 「自民党は私腹を肥やすことしか考えていない」「自民党の政治はひどすぎる」などの声です。

 日本共産党の7候補は「裏金政治で大企業優遇を続け、県民のくらしを破壊し続けている自民党政治に怒りの審判を」と力説。政権を代えるうねりを沖縄から起こそうとの呼びかけに、「もうあなたたちしかいないよ」という声も届けられています。

「オール沖縄」の団結に注力

 共産党県議団は「オール沖縄」の団結を何よりも大切にし、共同の要として保革を超えた辺野古新基地建設に反対するたたかいなどに尽くしてきました。

 デニー県政打倒を掲げる自民、公明、維新は、県民の生活のために必要な沖縄振興予算を大幅に削減し続ける国の“沖縄いじめ”を追認してきました。県議会で、沖縄いじめは許さないと与党の先頭に立って知事を支えてきた共産党の訴えに、「オール沖縄で頑張ってほしい」「野党は協力して政権をとってほしい」との期待が広がっています。


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