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2024年5月28日(火)

加藤前厚労相、来月パーティー

会費2万「昼食勉強会」 例年数回

利益率86%も

 事実上の企業・団体献金である政治資金パーティー禁止が国会で論議されているときに、自民党の加藤勝信前厚生労働相が「昼食勉強会」名目で会費2万円のパーティーを6月に都内で計画していることがわかりました。(藤沢忠明)


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(写真)加藤勝信前厚生労働相の2万円パーティーの「ご案内」(一部加工)

 本紙が入手した加藤勝信事務所の「『第47回昼食勉強会』開催のお知らせ」によると、5月16日に予定していたのを「諸般の事情」により、6月3日に変更。今年11月に予定されているアメリカ大統領選挙を控え、双日総合研究所チーフエコノミストの吉崎達彦氏が「米大統領選挙の行方と日米関係」と題して講演する予定です。

 会場は、国会近くの都市センターホテルの「コスモスホール」。会費の振込先は、加藤氏の資金管理団体「勝会(まさるかい)」となっています。

 「勝会」の政治資金収支報告書によると、加藤氏は「昼食勉強会」名目の政治資金パーティーを2020年は5回開き、計3548万円、21年は4回で3553万8000円、22年も4回で4322万円の収入をあげています。

 このうち、最も収入が多かった22年5月の「第37回昼食勉強会」を例に見ると、収入1220万円に対し、支出は「会場費、案内状作成費、発送費一式」で171万4900円。利益率は、85・9%です。

 しかも日本医師連盟や製薬産業政治連盟は、加藤氏が医療を所管する厚生労働相就任時にもパーティー券を50万円、30万円と購入しています。

 加藤氏は、今年2月5日、裏金事件をめぐる問題を議論した衆院予算委員会で、80人を超える自民党議員側に収支報告書への不記載があったことにふれ、「なぜこれほど広範に不適切な会計処理が行われているのか、このお金はいったいどこに使われているのか、こうしたことを明らかにしていくのが、私たちの責任だ」などと質問しています。

 加藤氏は「昼食勉強会」を予定通り開催するのか―。加藤氏の事務所は、本紙の問い合わせに回答しませんでした。


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