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2024年5月28日(火)

ラファ避難所を空爆

イスラエル軍 民間人40人虐殺

 イスラエル軍は26日夜、パレスチナ・ガザ最南部ラファを空爆し、パレスチナ通信によると40人が殺害されました。多くが女性や子どもでした。国際司法裁判所(ICJ)が24日、ラファでの軍事攻撃の即時停止を命じる暫定措置を出していましたが、それを無視して虐殺をおこなったもので、国際的な非難が広がっています。

 ロイター通信によると、現場はラファ東部でイスラエル軍が地上作戦を開始したのにともない、「安全地帯」に指定され数千人が避難していたラファ西部のテル・スルタン地区。プラスチック製のテントが炎上し、多数の死傷者が出ました。ラファのクウェート病院に到着した住民の1人は、「空爆でテントが炎上し、テントは溶け、遺体も溶けている」と証言しました。

 国連人権理事会でパレスチナ占領地の人権を担当するアルバネーゼ特別報告者はX(旧ツイッター)で、「イスラエル占領軍」の攻撃によって「プラスチックのテントに火が付き、人々を生きながら焼き殺す悲劇が起きた。この残虐性と、国際法とシステムの公然たる無視は受け入れられない」と投稿。「ガザのジェノサイド(集団殺害)は、外からの圧力なしには終わらない」とイスラエルに対する制裁を呼びかけました。

 イスラエル軍は空爆について、イスラム組織ハマスの建物を「正確な情報と精密誘導兵器」で攻撃し、2人の幹部を殺害したと発表。「火事で民間人数人に害が及んだとの報告を認識している」などとしています。


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