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2024年5月20日(月)

無償化へ半額早く

学費値上げ 東大生抗議

“退学増やすな”連帯の輪

 東京大学が授業料の値上げを検討している問題で19日、同大学生を中心にした学生有志数十人が、同学内で「学費値上げ断固阻止」と横断幕を掲げて抗議しました。学生の抗議活動に共感が広がりました。


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(写真)東大が学費値上げを検討している問題で、抗議活動する学生たち=19日、東京大学正門前

 この問題では、同大の授業料が現在の年間53万5800円から、最大で約10万円上がる可能性があります。本紙を含む各メディアが報じています。

 抗議活動は、報道を見た東大法学部4年生が呼びかけました。

 この日、同大では学園祭が開催されており、多くの来場者が詰めかけていました。その中で学生は、広場で訴えたり正門までデモ行進をしたりしました。値上げ反対の署名の協力も呼びかけました。抗議活動の周りには、訴えを聞く聴衆で輪が作られました。聴衆は、学生の訴えに拍手を送っていました。

 参加した東大生たちは「経済的な負担を増やして、大学を辞める人を増やしてはならない」「東大が値上げする影響力は大きく、他大学に波及する恐れがある。食い止めなければいけない」などと声を上げました。

 ある東大生は、国は留保を撤回した国際人権規約の条項に基づき、高等教育の無償化を進める義務があると指摘。「それに取り組まないなら政権交代しかない」と訴えました。

 参加者は他に「国立大学の学費が低いのは、全ての人に高等教育の門戸を開放するためだ」「あらゆる大学において教育や学術研究の最大の受益者は、社会であり国家だ」などと述べ、値上げ反対の声を広げてほしいと呼び掛けました。また、他大学の学生の連帯の声を紹介しました。


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