2024年5月20日(月)
政治変える展望は共産党躍進に
街頭で つどいで 訴え
横浜 志位議長
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横浜市内で19日開かれた「希望を語るわくわく懇談会」では、平和や暮らし、資本主義の矛盾、社会主義・共産主義―など多様なテーマの質問に日本共産党の志位和夫議長が答え、「自民党政治が末期的状況に陥る中で、政治を変える展望は日本共産党の躍進にあります」と熱く訴えました。ノンストップの進行の中、参加者は最後まで食い入るように話を聞き、会場は熱気と拍手に包まれました。後半は、志位氏がテーブルを回り「希望の持てる政治を一緒につくりましょう」と呼びかけました。
「政治を変える展望は」―この問いに志位氏は、今の政治の中で日本共産党が果たしている「三つの抜群の役割」を語りました。
一つは、「自民党を断崖絶壁まで追い込んでいる」ことです。志位氏は、衆院3補選で野党が圧勝し、自民党が惨敗したことについて、「ここまで追い詰めた力は、市民と野党の共闘と日本共産党がこの勝利に貢献したことにあります」と指摘。自民党の裏金問題を「しんぶん赤旗」日曜版がスクープしたことを発端に情勢が大きく動いたと強調し、「日本共産党の躍進が腐敗政治を一掃する一番の力になります」と訴えました。
二つは、「『戦争国家づくり』の悪法と一貫してたたかっている」ことです。志位氏は、国会での危険な動きとして「経済秘密保護法」「『統合作戦司令部』設置法」「次期戦闘機共同開発条約」など憲法違反の大悪法が次々に強行されていると批判。立憲民主党も含めて主要政党がそろって賛成に回っていることは大きな問題だと述べ、「立憲主義の回復という原点に立ち返り、『戦争国家づくり』の法案にはきっぱりとした態度をとるべきです。筋を貫いてたたかっている共産党の躍進こそ、平和でも共闘でも展望を開きます」と訴えました。
三つは、自民党政治に代わる新しい希望ある政治の展望をどの分野でも示していることです。志位氏は、暮らしと経済、平和と外交で希望ある提案を共産党が持っていると力説し、「今度の総選挙では日本共産党を大躍進させていただいて、自民党政治を終わらせ、政権交代を勝ち取り、希望ある新しい政治をつくりましょう」と呼びかけると、大きな拍手が湧き起こりました。
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「日本経済をどう改革しようと考えているのでしょうか」―志位氏は「アベノミクス以来、日本経済がどうなったか」をパネル(図)を示しながら説明しました。実質賃金が11年間で33・6万円も下がっていると指摘。その原因は「コストカット型経済」の下で「賃金のコストカット」「法人税のコストカット」に加えて、異次元の金融緩和による異常円安で物価高騰が起きていると指摘。「まさに『アベノミクス』による人災です」と批判しました。
一方で、大企業は内部留保を180兆円も積み増し、大富豪40人の資産は3~4倍に膨らんでいると指摘。「大企業は空前のもうけを上げても賃上げに回さず、株主に回す。その結果、消費が冷え込み、設備投資ものびない。大企業の内部留保だけが異常に膨れ上がっている。まさに日本経済は機能不全です」と強調しました。
志位氏は、その解決方法は、大企業の内部留保への時限的課税で中小企業を支援し、賃上げを促進する党の「経済再生プラン」だと訴え。「財界中心の政治のゆがみ、日本経済の機能不全をただす力を持っている日本共産党です」と語りました。
「日米首脳会談についてバイデン大統領は『日米同盟が始まって以来、最も重要なアップグレード(更新)』と言っています。いったい何を取り決めてきたのでしょう」―志位氏は「米軍と自衛隊の指揮統制のシステムを一体化しようという取り決めをしてきた。ここが一番恐ろしいところです」と回答。「(指揮統制は)情報でも装備でも、圧倒的に優越的な立場にある米軍主導で行われ、自衛隊は事実上、米軍の指揮統制のもとに置かれることになります」と明らかにしました。
さらに、米軍の「統合防空ミサイル防衛」(IAMD)の基本方針では「同盟国とシームレスに統合する」と明記されており、米軍の公式文書では同盟国に「主権の一部を切り離させる」とまで書かれていると告発。「まぎれもない憲法違反です」と糾弾しました。
「外交で平和はつくれるのでしょうか」―志位氏は、党の「東アジア平和提言」の中身を紹介する中で、東南アジア諸国連合(ASEAN)が東南アジアを「戦乱と対立」から「平和と協力」の地域に劇的に変えた「成功の秘訣(ひけつ)」について、(1)徹底した対話(2)自主独立と団結(中心性)(3)平和の流れを域外に広げてきた―の3点にわたり力説。その最新の到達点である「ASEANインド太平洋構想」(AOIP)の実現を目指すのが党の「外交ビジョン」だと訴えました。さらに「提言」では、北東アジアでの諸懸案の外交的解決の方途と、北東アジア規模での友好協力条約を目指すことを掲げていると強調し、平和を求める国民的・市民的運動を起こそうと呼びかけました。
「資本主義というシステムをつづけていいのか」「日本共産党が目指す社会とはどんな社会ですか」―との問いも。志位氏は、学生オンラインゼミ(4月27日)の講演を踏まえ、資本主義の下で起きている「貧困と格差の拡大」「気候危機の深刻化」の問題とともに、「自由に処分できる時間」こそ、人間にとって「真の富」であるとの解明を含めて党の未来社会の展望を詳しく語りました。
フリートークでは「共産党の持っている力を最大限発揮するためには」「学校現場は教員不足で大変」「経済問題とセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖に関する健康と権利)の関係は」などの質問や悩みが次々に寄せられました。
横浜駅前で演説
志位氏は、懇談会後、横浜駅前で街頭演説を行いました。
志位氏は、衆院3補選の結果を受け、国会の力関係が変わったと指摘。衆院政治倫理審査会への裏金議員44人の招致を自民党を含め全会一致で議決するなど、「自民党政治は断崖絶壁だ」と訴え。“自民党には愛想尽きた。でも変える展望が見えない”との声に応え、どんな問題でも責任ある対案を示すのが日本共産党だと強調。党の政策を縦横に語り、「日本共産党の躍進で自民党政治を終わらせ、政権交代を実現し、希望の持てる政治を」と呼びかけると、聴衆から大きな拍手が湧き起こりました。