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2024年5月17日(金)

きょうの潮流

 何を根拠にそう断言できるのか―。共産党の小池書記局長が報道番組で迫りました。官房機密費を選挙目的で使うことはない、と強弁した自民党議員に対して▼おりしも、参院選広島選挙区の大規模買収事件を追い続ける中国新聞がこの問題でスクープしたばかり。2000年以降の自民党政権で官房長官を務めた人物が、国政選挙の候補者に陣中見舞いの現金を渡す際に官房機密費を使ったと証言しました▼「選挙ではいけないと思う。税金だから」と不適切な支出を認める元官房長官。別の官房長官の下で副長官を務めた元衆院議員は機密費を「この世に存在しないはずのカネ」と例え、どういう使い方をしても違法にならないと語ります▼歴代の政府は機密費について「国の事業を円滑かつ効果的に遂行するため、その都度の判断で機動的に使用する経費」としてきました。しかし実際は、巨額の税金が党利党略や私的に流用されてきました▼機密費の使途を示す政府の内部文書を、共産党が公表したことがあります。当時の志位委員長は、国家機密と弁明できる支出は1項目もなく、日本の政治を奥深い闇のなかで腐敗させている根源だと。本紙は今年2月、安倍派5人衆の松野前官房長官が退任までの2週間に機密費4660万円を“持ち逃げ”していたことも報じました▼裏金や闇金、企業・団体献金を力の源泉としてきた自民党。現政権も、なんとかごまかそうとするばかり。高まる政治への不信は、この党の存在がもたらしています。


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