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2024年5月10日(金)

ラファ住民 再び避難

イスラエル軍 大規模侵攻の危険切迫

 パレスチナ占領地のガザ地区南部ラファへのイスラエル軍の大規模な地上侵攻の危険が切迫しています。

 カタールのテレビ局アルジャジーラによると、ガザ全域で攻撃が続く中、南部のラファ市東部がもっとも激しい攻撃にさらされています。ロイター通信は、ラファ中部で8日、戦車の砲弾が着弾し25人が負傷したと報道。同西部では空爆によって4人が死亡、16人が負傷したとの住民の話を伝えました。

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)当局者は8日、退避勧告の出た6日以来、1万人のパレスチナ人がラファを離れたと発言。アルジャジーラの現地特派員は9日、爆撃の激化に伴いラファから40万人近くがガザ中部などへ避難を強いられていると報じました。ロイター通信は、ラファの市街地が「ゴーストタウン」となりつつある、と報じました。

 ラファ検問所からの物資の搬入が止められたことで、医療や人道援助に重大な影響が出ています。国連人口基金(UNFPA)は、ラファ唯一の産科病院が新規患者の受け入れを停止したと発表。世界保健機関(WHO)は8日、医療機関の燃料はあと3日分しかないと警告しました。


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