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2024年5月7日(火)

きょうの潮流

 「強い自己責任論にとらわれていた」と40代のたけしさん。職場で、怒鳴る、物を投げるなどのパワハラに遭い、自己肯定感を削られ、逃げ出しました。路上生活は耐えられず、計2年ほど「ネットカフェ難民」に▼ホームレス支援を受け、雑誌『ビッグイシュー』の販売をしつつ社会復帰しました。しかし、再就職後、うつを再発して引きこもりに。「社会の役に立てない自分は、消えた方がいいのでは」との思いに苦しみました▼そんな時、ふと地元の共産党に相談しよう、と。20歳の時、「応援する気持ち」で入党していましたが、ずっと未結集の状態だったのです▼「地域支部の人たちはありのままの自分を受け入れてくれました」。ゆっくりと回復…。改定された日本共産党綱領を初めて読み、「未来社会論に感銘しました」▼「人間による人間の搾取もなく、抑圧も戦争もない、真に平等で自由な人間関係からなる共同社会」。この言葉に、ホームレスの仲間たちを思い出しました。「優しくてしっかりした人もいるんです。でも、社会は厳しくて戻りたくないという。この人たちが生きられる社会はないのかと考えていた。ここに書かれていた!」▼「自己責任論は、弱者やマイノリティーを排除する理論です」とたけしさん。新自由主義とアベノミクスが日本社会を傷つけ、30代、40代の人生を直撃しました。今も低賃金、円安と物価高騰が続きます。自民党政治が人々の生活と尊厳を脅かす根源に―現役世代が気付き始めています。


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