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2024年5月6日(月)

女性議員50%実現へ

コロンビア 憲法裁が法案支持

運動団体が歓迎

 南米コロンビアの憲法裁判所は3日、昨年議会が賛成多数で可決した男女同数法案の内容を支持し、合憲であると判断する決定を発表しました。ペトロ大統領が署名すれば、法案は成立し、国会議員や公的機関の幹部職などの公職について男女同数とすることが義務付けられます。


 現地メディアの報道によると、同国の現行法では、議員や公職の女性比率は最低30%にすることを定めています。今回の法案は、これをさらに進めて比率を50%とするよう改正。さらに、国際会議に参加する国の代表団などについてもこの男女同数を義務付けるとしています。

 憲法裁の決定は、コロンビアの政治におけるジェンダー平等を拡大する必要性について広範なコンセンサスがあることを指摘。議会で行われた同法案の採決の過程が憲法上の必要条件を満たしていると述べています。

 ジェンダー平等を推進してきた団体「全国女性ネットワーク」は3日、「決定権がある指導的な国家の役職における同数、また、国民を代表する役職(議員)への女性の参加において同数を提供する法案を支持する最高裁の決定を歓迎する」と、X(旧ツイッター)に投稿しました。

 現地メディアは、今回の法案そのものを「国の政治におけるジェンダー平等を求める闘いの中で画期をなす歴史的法案」と評価。政治分野だけでなく、コロンビアが抱えるさまざまな問題や課題にとりくむ際の方法でも「積極的な影響をもたらすだろう」との専門家のコメントを紹介しています。


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