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2024年5月5日(日)

ガザの全パレスチナ人記者に世界報道自由賞を授与

ユネスコ

 国連が制定した3日の「世界報道自由デー」を前に国連教育科学文化機関(ユネスコ)は2日、パレスチナのガザ地区で取材するパレスチナ人ジャーナリスト全員に2024年の「世界報道自由賞」を授与しました。

 賞は危険地域で報道の自由を守り、推進するため「顕著な貢献をした」ジャーナリストに贈られます。

 メディア専門家でつくる国際審査委員会のウェイベル委員長は声明で「暗闇と絶望の時代に劇的な状況の中で取材しているパレスチナのジャーナリストたちに、連帯と承認の強いメッセージを伝えたい」と表明。「人類として、私たちは彼らの勇気と表現の自由への貢献に大きな借りがある」と強調しました。

 米国の非営利組織、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は3日、10月のイスラエルとパレスチナの戦争勃発以来、97人の報道関係者が殺害され、うち92人がパレスチナ人だったと明らかにしました。

 CPJは、ガザを取材する記者たちが、イスラエル軍による自宅への空爆で家族と共に亡くなったりしたと紹介。「通信手段の遮断、物資不足、大規模な停電」が原因で、取材中に「特に高いリスクに直面している」とも指摘しました。

 賞は南米コロンビアで殺害された「エルエスペクタドール」紙のギジェルモ・カノ記者にちなみ、1997年に創設されました。


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