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2024年5月4日(土)

普天間オスプレイ離着陸 3月195回

事故前と同水準

再開18日間で

写真

(写真)住宅地上空を飛行するMV22オスプレイ=3月14日、沖縄県浦添市(ニシメ純恵県議提供)

 米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)で、垂直離着陸機MV22オスプレイの離着陸回数が、3月は195回に上ったことが、防衛省沖縄防衛局の調査で分かりました。同機は、昨年11月29日の鹿児島県屋久島沖でのCV22墜落事故を受け、12月6日から飛行停止していましたが、今年3月14日に飛行再開を強行。1日あたり平均10・8回に上り、飛行停止前の昨年11月の11・3回とほぼ同じ頻度で住宅地上空を飛び回っています。

 防衛省は飛行再開前に「飛行の安全確保が最優先」であり、「米側において、段階を踏んで慎重に運用再開を進めることを確認している」と表明していました。しかし、実際は「段階的」どころか再開直後から事故前と変わらない運用となっています。

 日米の騒音防止協定で米軍機の飛行が制限されている夜間・早朝(午後10時~翌午前6時)にも、4回ありました。騒音などの基地被害が増しており、宜野湾市の「基地被害110番」には「本当にうるさい。政府はなぜオスプレイ飛行をOKしたのか」(14日)「オスプレイの騒音がうるさいです! 何とかしてください」(27日深夜)など苦情が相次いでいます。

 また、嘉手納基地(同県嘉手納町など)でもMV22の離着陸が5回確認されました。

 昨年11月に鹿児島県屋久島沖で発生した米空軍のCV22墜落事故を受け、米軍は翌12月に世界全域でオスプレイの飛行を停止。事故原因も明らかにせず、沖縄県などの地元自治体が反対する中、今年3月14日に飛行再開を強行しました。

 日本政府も「安全に再開できる」と容認し、同21日に木更津駐屯地(千葉県)の陸上自衛隊V22オスプレイの飛行を再開。米軍の意向を最優先する姿勢に、沖縄県など各地で批判が高まりました。


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