2024年5月2日(木)
みんなで輝く能登再興を
石川・輪島でメーデー集会
![]() (写真)メーデー集会で黒梅明さん(右)の報告を聞く参加者=1日、石川県輪島市 |
能登半島地震の発生から4カ月となった1日、被災地の石川県輪島市で石川民医連労働組合輪島支部がメーデー集会を開き、組合員や市民ら約30人が参加しました。橋本四郎支部長は、地震から3日後に輪島診療所が業務を再開できたのは「労働者が自らも被災しながら踏ん張ってきたからだ」と組合員らの労をねぎらいました。
日本共産党と民主団体が運営する「能登半島地震被災者共同支援センター」(同県羽咋市)の黒梅明事務局長が「みんなで輝く能登を再興しよう」と題して講演。被災から4カ月がたっても「生活再建は先が見えない」と述べ、災害ボランティアの人手が足りずに家の片づけが進まない実態などを報告しました。
また、罹災(りさい)証明が一部損壊でも住めない家が多く、自宅内の配管が壊れて水が使えないことも深刻だとして「仮設住宅の被災者は、自治体から『必要なものは自分で用意しなさい』と言われる。生活に必要なものがないという人が支援を求めている」と語りました。
地震直後の火災で自宅と輪島塗の店舗が全焼したAさん(57)が被災者の一人として発言。1000点を超える漆器がたった1日でなくなった悲しみを抱えながらも「(創業時の)原点に戻ろうと思う」と述べ、苦難が続いても「日々を健康に過ごすことを積み重ねて頑張りたい」と力を込めました。
2016年の熊本地震で仮設住宅団地内のコミュニティー活動に取り組んだBさん(74)が経験を話しました。Bさんは、高齢者の孤立を防ぐために集会所を交流拠点にしたと報告。「自分たちの思いを行政に伝えることが大切だ」と語りました。
日本共産党の鐙(あぶみ)史朗市議は「被災者の健康管理や心のケアをみなさんと協力して進めていきたい」と述べました。









