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2024年4月30日(火)

馬場代表・業界幹部 発起人

維新、パーティー案内

“自主規制”前に駆け込み

 政治資金パーティーのあり方が問題になるなかで、日本維新の会の馬場伸幸代表が同党所属議員が開くパーティーの発起人となり、特別講演をすることが29日、分かりました。発起人には企業・団体の代表らも名を連ねています。維新は「政治改革大綱」で企業・団体からのパーティー券購入を含めた献金の完全廃止を主張し、6月から自主的に実施する方針です。禁止前に“駆け込みパーティー”を開催すること自体、政治改革への姿勢が問われます。(丹田智之)


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(写真)㊤案内状に記載された馬場伸幸代表の特別講演
㊦石井章参院議員が5月19日に開く政治資金パーティーの案内状(一部加工)

 本紙が入手したパーティーの案内状によると、馬場代表が特別講演を行うのは、維新の石井章参院議員が5月19日に茨城県つくば市内のホテルで開く「政治生活35周年記念セミナー」です。石井氏は維新の両院議員総会長を務めています。

 会費は2万円で、同県取手市にある石井氏の地元事務所と国会事務所が連絡先になっています。主催団体の記載はありません。

 同パーティーの発起人には、馬場氏を筆頭に同党所属議員3氏と、企業や業界団体の幹部などが名を連ねています。

 二輪車販売店の業界団体「全国オートバイ協同組合連合会」の大村直幸会長も発起人の一人です。

 同連合会の専務理事は、本紙の取材に「石井議員の事務所から大村会長が発起人になることを依頼されました。過去に同様の依頼を受けたことはない」と述べました。政治資金パーティーを開くことの是非については「維新の会の対応がどうなのかという問題だと思います。私どもの団体としては常識の範囲で活動しています。会員に出席を呼びかけることも考えていない」と話しました。

 馬場代表の事務所は、本紙の取材に「政治改革は6月からの運用になる」「日本維新の会は有言実行の政党だ」と説明。一方、6月までに予定されている政治資金パーティーは問題がないとして「不適切ではありません」と述べています。

 石井氏の地元事務所は「担当者がいない」として取材に応じませんでした。


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