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2024年4月27日(土)

病に至る人工甘味料

田村貴昭氏 疫学研究を要求

衆院農水委

写真

(写真)質問する田村貴昭議員=23日、衆院農水委

 日本共産党の田村貴昭議員は23日の衆院農林水産委員会で、人工甘味料の危険性について質問し、国内に流入している人工甘味料の総量を政府が把握していない実態を告発し、国民の健康への影響を調査する大規模な疫学研究を要求しました。

 肥満を回避するとして広く使用されているスクラロース、アスパルテーム、アセスルファムカリウムなどの人工甘味料について、欧米などから糖尿病や心血管疾患、不整脈、脳卒中や認知症の発症リスクが高まるとする疫学研究が次々と報告されています。

 田村氏は、世界保健機関(WHO)がこれらの研究を受け人工甘味料を使用しないよう勧告するガイドラインを公表したことを示し、「農研機構のHPにも、人工甘味料が腸内細菌叢(そう=集まり)の異常を引き起こして肥満を誘発するとの研究が紹介されている。人工甘味料の1日摂取許容量を再評価するべきだ」と主張。「日本人と欧米人は腸内細菌叢が異なる。日本人を対象に、10年で10万人というような大規模な疫学研究を行うべきだ」と要求しました。

 さらに「輸入業者の都合で貿易統計における『秘匿処理』がなされ、人工甘味料の輸入数量が非公表となっている」と指摘し公表を要求。「沖縄のサトウキビと北海道のテンサイは代替できない地域の基幹産業だ。人工甘味料に置き換わるようなことはあってはならない」と強調しました。


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